ゴミ袋やトイレットペーパーを切らすと、いつもの家事が途端にやりにくくなります。

食料や水は備えていても、洗面所や台所の日用品までは数えていなかった、ということもありますよね。

普段使うものを少し多めに置き、使った分だけ買い足していく。

日用品も、普段使いながら買い足す方法で備えれば、特別な防災用品を大量に買い込むところから始めなくて済みます。

 

何をどれだけ置けばよいのか、断水したときにも使えるのか。

私ならまず、家族が毎日使うものから予備を確かめます。

ゴミ袋や紙類、洗剤、お世話に必要な用品まで、家に合う備えを考えていきましょう。



通販が止まっても慌てない予備

2026年10月の英国の備蓄呼びかけで気になったのは、地震や台風だけでなく、コンピューターへの攻撃や通信の停止で、いつもの日用品を注文できなくなる場合があることです。

日本でも2025年10月、アスクルのシステム障害を受け、無印良品ネットストアが受注・出荷を停止した事例があります。

アスクルによると、2026年2月には、すべての配送拠点で新しい仕組みによる発送を再開し、その月に一般商品の当日配送も戻りました。

良品計画は当時、自社のコンピューターは被害を受けておらず、実店舗への配送にも影響はないと説明しています。

身近な通販が1つ止まっても、すべての店から商品がなくなるわけではありません。

ただ、普段「残りがなくなってから注文」している家庭には、届くまでの数日が困りますよね。

おむつが残り6枚で、1日に6枚使う家なら、手元には1日分。

注文済みでも、まだ届いていない分は家の在庫に含めません。

 

予備の袋を開けた日に補充を頼む。

その家の消費量と普段の配達日数に合わせて、注文するタイミングを少し早めておきましょう。

使い慣れた予備が家にあれば、子どもや介護が必要な家族を連れて、急いで別の店を探す負担も減らせます。

サイズや肌への合い方を確かめていない品を、ニュースを見てまとめ買いするより、いつもの品を使いながら補う方法が続けやすいですね。

日用品の備蓄は何日分必要?

2026年10月27日の細野防災担当大臣の発言を伝えた報道では、11月2日に、食料・水・トイレを最低3日分、できれば1週間分備えるよう呼びかける方針が示されました。

トイレまで含まれているところは、日用品の予備を見直すときにも気にしておきたいですね。

携帯トイレに加えて、紙や手を拭くもの、使用済みの袋を置く場所まで、家で使う場面を思い浮かべてみましょう。

今夜のごみ袋、おむつ替え、歯磨き。

家族がこれから使うものを順に思い浮かべると、台所だけ見て終わるのを避けられます。

予備を開けた日を袋やボトルに書いておけば、次の買い物は「いつもの商品をあと1つ」で済むかもしれません。

通販のケース数に家の備蓄量を合わせるより、家で使うペースに合う袋数や箱数を選びたいですね。

「備えたほうがいい」と思っても、家じゅうの日用品を何ヶ月分も置くのは大変です。

収納にもお金にも限りがありますし、買いすぎて使い切れなくなるのも困りますよね。

千葉県の備蓄案内では、食料品や日用品を最低3日分、できれば1週間分用意するよう呼びかけています。

大阪府も、普段の食料や日用品を多めに購入し、使った分を補うローリングストックを備え方の1つとして紹介していますね。

海外のニュースを見て、日本では何日分あればよいのか気になった方もいると思います。

 

ただ、日用品は家族によって必要な量が違うものです。

おむつを使う家と使わない家では、優先するものも収納の使い方も変わるはず。

1日に使う量×備えたい日数を出発点にして、手元の在庫と比べてみましょう。

枚数で数えにくい洗剤や石鹸なら、いつ開けて何日くらいで使い切るかを見ておくと、予備を買う目安になります。

まずは、切れるといちばん困る品物の予備を1つ置くところから始めてみましょう。

離島や山間部など支援が届くまで時間がかかる地域では、自治体の案内も確認し、家族に必要な量を調整してくださいね。



断水しても困らない備え方

2026年8月の千葉県の大雨では、水道管の破損により千葉市の最大約100戸が断水し、8月14日から19日まで影響が続きました。

9月9日の報告時点では復旧しています。

数日でも、食器洗いや洗濯をいつもどおりできないと、洗剤の詰め替えだけでは足りません。

 

食器の汚れを拭くもの、体を拭く用品、汚れ物を閉じる袋も別に用意する。

日用品の予備は、いつもの補充と、水がない日の代わりの両方を考えておきましょう。

日用品を揃えるときは、「水が出なくても使えるかな」と考えてみると、足りないものが見えてきます。

洗剤があっても、断水中はいつもどおりに食器を洗ったり、洗濯したりできません。

水を使わずに片付ける用品も確認(イメージ)。
水を使わずに片付ける用品も確認(イメージ)。

そんなときに使うものを、普段の予備と一緒に考えておきたいんです。

  • 食事の後片付け:食器に敷くラップ、汚れを拭くペーパー、ゴミをまとめる袋
  • 体やお世話の清潔:使う部位に合った拭き取りシート、おむつ、生理用品、処理用の袋
  • トイレ:携帯トイレや簡易トイレ、使用後の保管に必要な袋

 

洗って使うものと、水を使わずに済ませるものを組み合わせる。

たとえば、ハンドソープの詰め替えを増やすだけでなく、手に使える表示のある拭き取り用品も置いておく、という備え方です。

同じウェットシートでも、体用、手口用、物品用では使える場所が違うため、買うときに表示を確かめましょう。

そして、使ったものを入れた袋をどこへ置くかも、家族で決めておくと慌てずに済みます。



災害時のゴミ収集は、自治体の回収予定や分別方法に従ってくださいね。

 

切らしたくない日用品と選び方

洗面所の棚に少しずつ備えた紙類や詰め替え用品

洗面所と台所の予備を見れば、次に買い足すものも分かりやすくなります。

  • 毎日使うもの:紙類・おむつ・生理用品など、家族が普段選んでいるもの
  • 断水中に使うもの:用途に合う拭き取りシート・袋・携帯トイレ

たとえばゴミ袋を1日2枚使う家なら、7日分は14枚です。

普段の消費量を基準に、断水中の処理で増える分も考えて、少しずつ補充しましょう。

この記事の14品目を、買い足す前に見返せる早見表にまとめました。

品目 7日分の目安・数え方
ゴミ袋 1日2枚使う家なら14枚
食品ラップ 普段使っている幅と長さのものを予備に
食器用洗剤 開封日と使い終わる日から、1本が何日もつかを見る
洗濯用洗剤 大袋の容量÷容器の容量で、何回分の詰め替えかを見る
コンタクトレンズ 使用期限内に使い切れる予備
紙おむつ・介護パッド 1日に使う枚数×7日(1日6枚なら42枚)
生理用品 家族それぞれの必要量
トイレットペーパー 普段の1週間の消費量(同じ長さのロールで揃える)
マスク 使う人に合うサイズと用途で選んだ分
使い捨て手袋 作業1回で使う枚数×必要回数
ウェットティッシュ・おしりふき 1日10枚使うなら70枚
固形石鹸・ハンドソープ 普段使っている製品の予備
手指消毒用アルコール 手指に使える表示のある製品の予備
オーラルケア 使い慣れた歯ブラシと歯磨き用品の予備

枚数は〈1日に使う量×7日〉をもとにした目安で、おむつの42枚は冒頭の「1日に6枚使う家」から数えています。

洗剤の詰め替えは便利ですが、断水中に使えるシートや袋も別に必要です。

通販は重い荷物を運ぶ手間を減らせる一方、災害時は配送にも遅れが出ます。

手元の在庫は平時に整え、店頭でも通販でも、一度に必要以上の注文を重ねないようにしたいですね。

 

ゴミ袋

毎日必ずゴミ箱に放り込まれるあの黒や半透明の袋。

いつものゴミ出しに使う袋はもちろん、使用済みのおむつや汚れたものを入れる袋も必要です。

ゴミの出し方は自治体ごとに異なるので、災害時の回収案内も確認しましょう。

自治体の指定に合う袋と、家の中で処理に使う丈夫な袋を分け、高温や直射日光を避けて保管します。

防臭タイプの専用袋も合わせて備えておくと、生ゴミやおむつ処理の臭いストレスがぐっと減りますよ。

TIAMORA ゴミ袋

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食品ラップ

食品ラップは、家族が普段使っている幅と、皿にかぶせて切る動作から選ぶと失敗しにくい用品です。

使い慣れた幅と長さのものなら、普段の料理で使いながら補充できます。

電子レンジ調理や食品保存で1日に何度も使う、本当に毎日活躍する一品。

食器に敷いて洗い物を減らす使い方もできます。

加熱に使う場合は、ラップの材質ごとに耐熱温度と使える食品を確認しましょう。

サランラップ

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食器用洗剤

食器用洗剤は、開封日と使い終わる日を見れば、我が家で1本がどのくらいもつか分かります。

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洗濯用洗剤

普段使っている製品の残量と、次の詰め替えがあるかを確かめておきたい品目です。

家族の人数や洗濯頻度にもよりますが、使う量も多くなりやすいですよね。

粉末も液体も元の表示を残して保管し、詰め替えはメーカーが指定する容器と方法で行います。

大袋の容量を容器の容量で割れば、何回分の詰め替えをしまうのかが分かります。収納の広さに合わせて販売単位を選んでみてください。

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コンタクトレンズ

普段使用している度数と種類を確かめ、使用期限内に使い切れる予備を用意します。

洗浄や手洗いに支障が出る場合もあるため、眼鏡も取り出せる場所へ。

レンズや保存液は表示された方法で扱い、目に異常があるときは使用を中止して受診してください。

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紙おむつ・介護パッド

普段使っている種類を選ぶと、肌への合い方や使い勝手で迷わずに済みます。

今の体格に合うサイズを、1日に使う枚数×備えたい日数で数えます。

次のサイズは合うか試し、使い切れる分から用意しましょう。

介護用も、普段の交換回数と使用するパッドの組み合わせで必要量を数えます。

 

生理用品

普段使っている種類を、家族それぞれの必要量に合わせて備えます。

断水中は洗浄や煮沸が難しいため、使い慣れない再使用型へ災害時だけ切り替える前提にしないほうがよいですね。

処理用の袋と衛生用品も一緒に用意し、保管や使用は製品表示に従いましょう。

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トイレットペーパー

買うときに忘れがちでも、切らすとすぐに困るのがトイレットペーパーです。

普段の1週間の消費量を確かめ、同じ長さのロールで予備を揃えると数えやすくなります。

水濡れを避け、家族が取り出しやすい場所に保管しておきたいですね。

コンパクトに収納できるタイプを選べば、押し入れ事情にも対応しやすくなります。

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マスク

不織布マスクには、石油から作られるプラスチックの一種が使われています。

地震後の埃っぽい環境や避難所での感染症対策には欠かせないアイテム。

使う人に合うサイズと用途で選び、乳幼児への使用は年齢に応じた公的な案内を確認しましょう。

湿気を避けて保管するのが、傷みにくくするための基本です。

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使い捨て手袋

使い捨て手袋は、調理や介護、傷の手当てなど、いろいろな場面で使います。

食品に触れる作業と掃除では、必要な仕様も違うので、用途の表示を見て選びたいですね。

使う人に合うサイズを、作業1回で使う枚数と必要回数から数えます。

ニトリル手袋

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ウェットティッシュ・おしりふき

断水中に手や体を拭くときの候補です。

開封後は乾燥しやすいため、ふたを閉め、普段使う分から順に入れ替えましょう。

たとえば1日10枚使うなら7日で70枚になり、1パックの枚数から必要数を数えられます。

おしり用、手口用、物を拭く用では、使える場所が違うため、用途の表示で使い分けましょう。

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固形石鹸・ハンドソープ

普段使っている製品を、保管条件に合わせて予備として置いておきます。

固形石鹸も液体ハンドソープも、基本的に洗い流す水が必要です。

断水中は用途に合う拭き取り用品なども組み合わせ、製品表示に沿って使ってくださいね。

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手指消毒用アルコール

手指に使える表示のある製品を、用途と保管条件に従って備えます。

すべての汚れや病原体に同じように対応するものではありません。

火気や高温を避け、子どもの手が届かない場所で管理してくださいね。

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オーラルケア

口の中を清潔に保つことは、体全体の健康にも関わるといわれます。

使い慣れた歯ブラシと歯磨き用品にも予備を置いておきたいですね。

充電不要のシンプルな歯ブラシなら、停電時もまったく問題なく使えるので頼りになります。

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食品・水・日用品をまとめて見直すなら、2週間分の備蓄の記事で、家族の人数と収納に合わせて確認できます。

買い足す目安と保管のコツ

予備を揃えた後は、「残り何個になったら買うか」を家族で決めておくと続けやすくなります。

たとえば、詰め替えを開けたら買い物メモへ書く、残り1パックになったら補充する、といった具合です。

残りが見える並びにして、使った分を補充(イメージ)。
残りが見える並びにして、使った分を補充(イメージ)。

古いものを手前に置き、新しく買ったものを奥へ。

家族の誰が取り出しても同じ順番で使えるようにしておけば、棚の奥で忘れることも減らせますね。

 

しまう場所は、製品に書かれた温度や湿気の条件に合わせます。

洗剤や消毒用品は食品と区別し、小さな子どもの手が届かない場所へ。

薬やコンタクト用品は使用期限を、食品は賞味期限と保存方法を確認してください。

おむつのサイズ、家族の人数、普段使う製品が変わったときには、予備の中身も見直したいところです。

重いものの買い足しには通販も便利ですが、災害が起きてからの配送だけを当てにせず、いつもの買い物で少しずつ整えましょう。

備蓄は、特別なニュースが流れたときだけの大仕事ではありません。

洗面所と台所に、家族がいつも使うものの予備がある。

いつもの買い物で使った分を補う備えなら、毎日の暮らしの中で続けていけそうですね。

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