「72時間の停電に備えてください」

ヨーロッパの国々がそろって、こんな警告を出しているという話です。

Xでは「18カ国が国民に警告」という言葉と一緒にこの話が流れてきて、「戦争の準備では」と身構えた方もいるのではないでしょうか。

3日間の停電は、日本でも実際に経験した人がいます。

そこで今回は、「18カ国」の警告のどこまでが本当で、どこからが後から足された話なのか、そして本当にサイバー攻撃で電気が止まった国の話まで、見ていきたいと思います。

あわせて、停電の3日間を家族で乗り切るための道具も紹介します。




「18カ国」の警告はどこから来たか

まず、「72時間」の呼びかけを実際に出しているのは、どこの国なのでしょうか。

政府や国の機関の発表をたどると、次のような国と地域の名前が挙がっています。

  • EU(欧州連合) 2025年3月、加盟国の人々に最低72時間しのげる備えを求める方針
  • オランダ 電気・水道・ネットのない72時間に備えるキャンペーン
  • ベルギー 2026年4月、最低72時間の備えを呼びかけ
  • イギリス 2026年10月22日、3日分の備えを呼びかけ
  • フランス 72時間分の非常用キットを案内

フランスの呼びかけは、日本でもこんなふうに紹介されていました。

では、「18カ国」という数はどこから来たのでしょうか。

元になったのは、2026年10月27日に海外の英語のニュースサイトが出した記事です。

見出しは「18カ国」なのに、本文では「17カ国とEU」。数は最初から合っていません。

根拠として挙げられているのはXのポスト2件と同じサイトの過去記事だけで、政府の発表文へのリンクは1本もありませんでした。

しかもこのサイト、名前を何度も変えてきたところ。

アメリカの報道研究機関ポインターは2018年、前の名前の時代のこのサイトが、海外のファクトチェック機関(情報が本当かどうかを調べて判定する団体)から80回以上「虚偽」と判定されてきたとまとめています。

日本では翌日、この記事を機械翻訳して全文を載せた個人ブログが出て、そこから日本語の投稿でも広まっていきました。

 

では、まるごと作り話なのかというと、そうでもありません。

分けてみると、こうなります。

  • 本当にあった部分 各国やEUが、家庭に3日分ほどの備蓄を呼びかけていること
  • 後から足された部分 何年もかけて別々に出てきた推奨を、同じ時期に一斉に出た「警告」のように並べたこと
  • 後から足された部分 「72時間の停電」「完全な暗闇」という言い方

この並べ方には、Xでも「事実無根」と怒る声が出ています。

本当の話に、怖い言い方をひとさじ足す。それだけで、ばらばらの防災の案内が「世界が何かに備えている証拠」に見えてしまうわけです。

「18カ国が警告」の話を、各国が家庭に3日分ほどの備蓄を呼びかけているという本当にあった部分と、別々の推奨を一斉の警告のように並べたことや72時間の停電という言い方など後から足された部分に分けた図

日本でも、防災担当大臣が11月2日に「緊急要請」として、「最低3日、できれば1週間分」の備えを国民へ呼びかける予定だと報じられています。

11月2日に予定されている緊急要請で国が何を求めているのかは、こちらの記事にまとめています。

11月2日の緊急要請の怖い噂とは?防災庁が備蓄を呼びかけた本当の理由「11月2日までに備蓄を」 10月27日から、この言葉を目にした方も多いと思います。 しかも、国が出すのは「緊急要請」。 日付まで...

 

夜のリビングで電気が消え、家族4人がテーブルを囲んでランタンの明かりを見つめている

では、「戦争」の噂はどうでしょうか。

ミサイルが飛んでくるような戦争の前触れ、と受け取った方もいると思います。

各国政府の発表を見るかぎり、「戦争が近いから停電に備えて」と言った国は見当たりません。

イギリスの政府は、特定の非常事態を想定した呼びかけではないと説明していて、ベルギーの大臣も、パニックになる必要はないと話していました。

 

ただ私は、「戦争」という言葉の中身そのものが変わってきていると考えています。

いまの戦争は、20世紀のように爆弾やミサイルが飛び交うものだけではありません。

うその情報で人の不安をあおる情報操作や、電気や水道を止めるサイバー攻撃のような、音のしない「静かな戦争」もあるんです。

ヨーロッパの国々が備えの理由に挙げているのも、ほかの国からの武力による攻撃だけではなく、サイバー攻撃やうその情報、インフラへの妨害を組み合わせて相手の国を困らせる「ハイブリッド脅威」です。

スウェーデンは2024年11月に「もしも危機や戦争が来たら」という冊子を全国に配っています。

発電所や送電網を止めれば、爆弾を1発も落とさずに、相手の国の暮らしに大きなダメージを与えられる。

家庭に3日分の備えを求める国が増えているのは、この静かな戦争まで考えに入れているからだと私は見ています。

「政府は何か知っているのでは」という声については、こちらの記事で詳しくまとめています。

世界中の政府が備蓄を呼びかけるのはなぜ?日本は何日分あれば安心
世界中の政府が備蓄を呼びかける本当の理由イギリスも、スウェーデンも、ドイツも、ノルウェーも。 ここ数年、ヨーロッパの国々が次々と、国民に「水と食べ物を家に置いておいて」と呼び...

ミサイルの戦争が来ると告げた警告ではない。けれど、静かな戦争への備えという意味では、噂はまったくの的外れでもないんです。




なぜ「3日分」の備えなのか

では、なぜ1日でも1週間でもなく、3日なのでしょうか。

3日の理由をいちばんわかりやすく説明しているのは、オランダ政府の案内です。

大きな災害が起きると、救急や役所の人たちは、命に関わる場所から順番に助けに向かいます。

すべての家へ同時には行けないので、最初の72時間は、ほとんどの人が自分たちでしのぐことになるという考え方。

そのうえで、非常事態の多くは72時間のうちに落ち着くか、最低限の暮らしが戻ってくる、とも説明しています。

ただし、それも確実ではないので、できればもっと長く備えておくのがよい、とも付け加えています。

 

日本でも内閣府が、大きな災害のときは国や自治体の支援物資がすぐには届かないかもしれないとして、家庭での備えを呼びかけているところ。

日本では「72時間の壁」という言葉も知られています。

阪神・淡路大震災から広まった言葉で、がれきの下から助け出された人が生きていた割合は、3日を境にぐっと下がると言われてきました。

そしてこの震災で生き埋めになった約3万5千人のうち、8割近くを助け出したのは近所の人たちだったと、神戸新聞は伝えています。

つまり3日というのは、助けが家に届くまでのあいだ、自分たちの力で持ちこたえるための「つなぎ」の日数なんです。

停電で真っ暗になったスーパーのレジの前で、買い物かごを持った人たちが立ち止まっている

 

イギリスやEUの呼びかけには、大雨や暴風のほかに、電気やお店の支払いを止めるサイバー攻撃への備えも入っています。

災害とサイバー攻撃で、止まるものの違いをこう説明している人もいました。

地震や台風に慣れた家の備えには、支払いが止まる日の用意までは入っていないことも多いのではないでしょうか。




M9.9の誤報はサイバー攻撃?

サイバー攻撃と聞いて、10月16日の「M9.9」の緊急地震速報を思い出した方もいるかもしれません。

この日の昼12時40分、北海道から東海地方までのスマホに、気象庁の「千島列島でM9.9程度以上・最大震度7」という緊急地震速報が届きました。

実際に起きていたのは、速報が出した千島列島ではなく、そのさらに北東、ロシアのカムチャツカ半島付近のM6.9の地震で、国内の揺れはいちばん大きいところでも震度1。

速報は8分後に取り消されましたが、スマホが一斉に鳴って、心臓が止まりそうになった方も多かったと思います。

昼のダイニングで、母親と男の子と祖母のスマホが一斉に鳴り出し、驚いて画面をのぞきこんでいる

 

しかも同じとき、ドコモを使っている人にだけは、この速報のエリアメール(携帯電話会社が地域に一斉に送る緊急のお知らせ)が届いていませんでした。

誤報とはいえ、本当の大地震なら命に関わる知らせが、一部の人にだけ届かなかったということ。

「誤報」と「ドコモだけ鳴らない」が重なったことで、ネットではサイバー攻撃がもう始まっているのではと心配する声も上がりました。

 

気象庁の説明では、遠すぎる場所の観測データを計算から外すはずのしくみが働かず、震源から約1200キロも離れた観測点のデータまで使って、地震の規模を大きく見積もってしまったそうです。

しかも、そのしくみがいつ止まっていたのかは、まだ調べている最中。北海道新聞によると、気象庁は「人為的な原因の可能性もある」としています。

気象庁はその日の会見で、攻撃があったという情報は受けていないとして、サイバー攻撃を否定しました。

ドコモのほうは、気象庁の誤りとは別に、いつもと少し形の違うデータが届き、自分たちのシステムが正しく読み取れなかったとしています。

原因が出たあとには、こんな受け止め方もありました。

それでも、誤報と「ドコモだけ鳴らない」が同じ日に重なると、不安は残りますよね。

「誤報じゃなかった」「気象庁は口止めされた」とまで言う動画の宣伝も出回りました。

 

大きな揺れのたびに怖い噂が出るのは、今に始まったことではありません。

2016年の熊本地震の夜には「動物園からライオンが逃げた」という偽の投稿が広まり、動物園には100件を超える問い合わせが入りました。投稿した男は、3か月後に逮捕。

2011年の東日本大震災では「製油所の火事で有害な雨が降る」というチェーンメールが回り、石油会社が否定に追われました。

2024年の能登半島地震では、発生から24時間のあいだにXへ出た救助を求める投稿のうち、約1割が偽の投稿だったと、国の研究機関(情報通信研究機構)が推定しています。

「お金が使えなくなる」「世界経済が崩壊する」という海外の噂に、どんな本当の出来事が混ざっているのかは、こちらでたどっています。

グレートリセットは本当に来る?11月2日の噂と海外で流れる説
グレートリセットで世界経済崩壊…海外で流れる『とある怖い説』について「グレートリセットが始まる」 ここ数日、この言葉があちこちで飛び交っています。 10月15日には日経平均株価が1日で3,318円も下がり...

噂のなかには、本当の出来事が1つも混じっていないものもあれば、芯に本当の話が入っているものもあります。




サイバー攻撃で本当に止まった停電

静かな戦争で家の電気が止まったことは、実際にあります。

2015年12月23日、ウクライナ西部。3つの電力会社が同時に攻撃され、約22万5千の家や事業所の電気が1〜6時間止まりました。

攻撃したのは、ロシアの政府系とされるハッカー集団。何か月も前から、添付ファイル付きのメールで会社のパソコンに入り込み、管理者のIDを盗んでいたとされます。

当日、制御室の運転員は、自分のパソコンのマウスのカーソルが勝手に動き、変電所のスイッチが次々と切られていくのを見ていることしかできなかったと報じられています。

夜の電力の制御室で、作業服の運転員2人が、画面の矢印が勝手に動くのを呆然と見つめているイメージ

しかも攻撃者は、電力会社の電話窓口に大量の電話をかけて、停電に困った人の通報がつながらないようにしていました。

電気が戻ったのは、作業員が変電所まで出向き、手でスイッチを入れ直したからです。

 

そして翌2016年12月17日の深夜、今度は首都キーウの変電所。

停電は1時間あまりでしたが、前の年は人がパソコンを遠くから操っていたのに対し、このときは電力の機械へ直接命令を送れるプログラムが使われたとされています。人の手がなくても、電気を止められるようになっていたわけです。

アメリカの政府機関は2024年2月、中国の政府が後ろにいるとされる集団が、アメリカの電力や水道などのネットワークにすでに入り込み、対立が深まったときに止められるよう準備していると警告しました。

2015年12月にウクライナ西部で約22万5千の家や事業所が1〜6時間停電、2016年12月にキーウの変電所が止まり停電は1時間あまり、2024年2月にアメリカの政府機関が電力や水道のネットワークへの潜伏を警告した流れを並べた年表

日本でも、電気や水道が狙われる怖さをこう書く人がいます。

核兵器の話までは、さすがに最悪の想定です。でも、電気や水道を止める準備が進んでいるところまでは、アメリカの警告とそのまま重なります。

それに、サイバー攻撃で電気が止まる日そのものは、よその国ではもう現実になっているのです。

そのとき家に何があるかで、3日間の過ごし方はまるで変わってきます。




スペインと北海道と千葉の大停電

大きな停電は、ひと晩で終わるとは限りません。

スペイン・ポルトガルの大停電はほぼひと晩、北海道のブラックアウトは約2日、千葉の台風15号の停電は長いところで約2週間半続いたことを並べた図

1つ目は、2025年4月28日のスペインとポルトガルの大停電。

昼すぎに両国のほぼ全域で電気が止まり、マドリードでは信号が消えて、電車も止まりました。

スペインでは、止まった電車や地下鉄から約3万5千人が救助されたと報じられています。

お店ではレジとATMが動かず、現金だけで営業したお店もあったそうです。

スペインの電気は翌29日の朝までに99%以上が戻り、停電はほぼひと晩。

このときもサイバー攻撃が疑われましたが、スペイン政府は2025年6月、送電網の電圧が上がりすぎて発電所が次々と切り離されたのが原因だと発表し、攻撃は否定しています。

ただ、同じ発表で大臣は、送電網の守りに弱いところがあったことも認めていました。

 

2つ目は、2018年9月6日の北海道胆振東部地震のあとに起きた「ブラックアウト」です。

午前3時すぎ、北海道のほぼすべて、約295万戸の電気が一度に止まりました。

ほぼ全域に電気が戻るまでには約2日、場所によってはそれより長くかかったところもありました。

9月だったからまだよかったものの、「真冬なら凍死する可能性も」と言われると、これから冬を迎える私たちにはとても他人事とは思えません。

 

3つ目は、2019年9月9日の朝に台風15号が通り過ぎたあとの、千葉の停電。

千葉県内だけで約64万軒が停電し、倒れた電柱や木の片づけに時間がかかりました。

東京電力がほぼ戻せる見込みだと発表したのは9月27日で、長いところでは約2週間半ものあいだ、電気の来ない暮らしが続いていたんです。

ひと晩で戻る停電もあれば、千葉のように3日をはるかに超える停電も、日本では実際に起きています。




冷蔵庫と水と寒さの72時間

では、家の電気が3日間止まったら、何から困り始めるのでしょうか。

停電すると、すぐにマンションの水や給湯器・IHが止まり、2〜3時間で冷蔵庫の冷たさが切れ始め、夜は明かりと暖房、停電が長引くとスマホの充電やレジ・ATMで困ることを順に並べた図

なかでも真っ先に気になってくるのが、冷蔵庫の中身です。

メーカーの案内では、停電しても扉を開けなければ2〜3時間ほどは冷たさを保てるとされています。

まとめ買いした肉や、ふるさと納税で届いた冷凍品をたくさん抱えている家ほど、ここが心配になりますよね。

 

マンションに住んでいる方は、水が止まることにも気をつけておきたいところ。

上の階まで水をポンプで送っている建物では、停電するとポンプが止まって、蛇口から水が出なくなることがあります。

ここ大阪でも、守口市が、停電のときにマンションなどで水が出なくなる場合があると案内しています。

水が出なければ、トイレも流せません。

 

そして、これからの季節は、お湯と暖房が止まってしまうことも見落としがちです。

ガスの給湯器でも、コンセントの電気で動くタイプは、停電すると使えなくなります。

IHのコンロやエアコンも止まるので、温かいご飯と暖房がいっぺんになくなるということ。

台所のガスコンロでも、電池で火がつくタイプなら使えますが、換気扇が止まるので、窓を少し開けて使う必要があります。

冬の夜、停電した部屋で毛布にくるまった親子が、ヘッドライトの明かりで絵本を読んでいる

 

さらに、スマホとお金が使えなくなるのも困りどころ。

家で充電ができないうえに、停電が長引いて、スマホの電波を出している基地局の非常用の電源が切れれば、スマホそのものがつながりにくくなることがあります。

お店のレジやATMが止まれば、キャッシュレスだけでは何も買えないこともあります。

千円札と小銭を少し、財布とは別にしまっておくだけでも、停電の日の安心感はぜんぜん違います。




停電の72時間を乗り切る道具

噂が本当かどうかに関係なく、電気が止まった夜を過ごすのは自分の家です。

停電の3日間を乗り切るには、「明かり」「電気」「冷やす」「温まる」の4つに分けて、家にあるものを考えておくと安心です。

停電した日の夜を、ある診療所の先生はこんなふうに迎えていました。

データを守るためにパソコンを止め、冷蔵庫とネットがいつまでもつかを数えながら夜を迎える。

家の停電の夜も、考えることは同じです。

ただ、ぜんぶをネットで買いそろえる必要はありません。

乾電池や使い捨てカイロ、保冷剤は、近所のスーパーやドラッグストア、100円ショップでもそろいます。

まずはお店で買えるものから手に取って、家にない道具や、まとめて届けてほしいものだけネットで探すくらいで十分です。

道具 楽天の価格 レビュー 停電の日の役目
Lepro ヘッドライト(2個入り) 2,099円 207件・4.57 両手を空けて動く明かり
ペンギンフライ センサーライト(3個セット) 1,280円 1,121件・4.51 暗い廊下で自動で点く足元灯
ChillCamping クーラーボックス(L) 5,780円 1,025件・4.53 冷蔵庫の中身の避難先
Torreya ソーラー充電器(12000mAh) 5,480円 634件・4.43 太陽と手回しでスマホを充電
PEACEUP アルミ寝袋(4個) 1,650円 158件・4.54 暖房が止まった夜の寒さ対策

価格・レビューは2026/10/29時点。

両手が空く乾電池も使えるヘッドライト

停電の夜、懐中電灯を片手に持ったままだと、料理も子どもの世話もしにくいですよね。

頭につけるヘッドライトなら、両手が空いたまま、自分の見ている方向を照らせます。

Leproのヘッドライトは2個入りのセットで、USBで充電するタイプと、乾電池で使うタイプから選べます。

停電に備えるなら、乾電池のタイプがおすすめ。家にある乾電池を入れ替えればそのまま点くので、3日間の停電でも明かりが消える心配が少なくなります。

遠くを照らすか手元を広く照らすかを切り替えられて、メーカーの案内では、乾電池で広く弱めに照らせば22時間点くそうです。

2個あれば、大人がひとつずつ持てるのもうれしいところ。

 

楽天では2,099円(2026/10/29時点)です。

 

乾電池をくり返し使いたい方は、充電池を用意しておくのも手です。

充電池の色の違いと選び方は、こちらの記事にまとめています。

エネループは黒より白?『コスパ最強の充電池』の選び方
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夜の廊下で自動で点くセンサーライト

夜中に停電すると、トイレまでの廊下や階段が真っ暗になります。

地震のあとなら、床に物が落ちていたり、割れた食器が散らばっていたりするかもしれません。

ペンギンフライのセンサーライトは、暗いところで人が近づくと自動で点く小さな足元灯です。

コードがいらず、マグネットか両面テープで廊下や玄関に付けられます。

明るいところでは点かないので、ふだんの昼間に電池を無駄に使うこともありません。

単4電池で動くタイプと、USBで充電するタイプから選べて、楽天では3個セットで1,280円(2026/10/29時点)です。

廊下・トイレ・玄関に1つずつ付けておけば、停電の夜に子どもがトイレへ行くときも安心ですね。

コンセントに差しっぱなしで使う常夜灯は、電気が止まると一緒に消えてしまうものもあるので気をつけてください。

 

 

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冷蔵庫の中身を逃がすクーラーボックス

停電が長引きそうなときは、冷凍庫の保冷剤や凍らせたペットボトルと一緒に、傷みやすいものだけクーラーボックスへ移すという手があります。

ChillCampingのクーラーボックスは布製のタイプで、メーカーは保冷力を最大36時間としています。

Lサイズは2リットルのペットボトルを立てたまま入れられるので、飲み物と一緒にお肉や乳製品を詰められます。

ふだんはキャンプや運動会、スーパーのまとめ買いにも使えるので、しまい込んだまま忘れることもありません。

楽天では5,780円(2026/10/29時点)。

とはいえ、布製のクーラーボックスは、冷凍庫の中身をまるごと何日も凍らせておくためのものではありません。

停電のときは、牛乳や肉、子どもの薬など、傷むと困るものから先に移しましょう。

 

 

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太陽と手回しで充電できるバッテリー

停電が3日続くと、コンセントで充電するだけのモバイルバッテリーは、いつか空になってしまいます。

Torreyaのソーラー充電器は、コンセントからの充電に加えて、太陽の光と手回しでも充電できる12000mAh(スマホをおよそ2回満タンにできるくらい)のバッテリーです。

スマホを2台同時に充電でき、LEDライトもついています。

ただし、太陽の光での充電は天気や季節で大きく変わるので、ふだんはコンセントで満タンにしておき、停電の日の足しにするくらいに考えておくのがいいと思います。

防災士が監修した防災ガイドブックもついてきます。

家族みんなのスマホをまかなうなら、ふだん使いのモバイルバッテリーと2台で回すくらいのつもりでいると安心です。

楽天では5,480円(2026/10/29時点)です。

 

 

冬の夜に体を包むアルミ寝袋

冬の停電で、いちばんこたえるのは寒さです。

エアコンもファンヒーターも止まった部屋では、ふとんだけでは体が冷えてしまうこともあります。

PEACEUPのアルミ寝袋は、アルミの膜で体の熱を逃がしにくくする、薄くて軽い寝袋です。

重さは128gと軽く、4個セットなので家族4人分をまとめて用意できます。

いつものふとんの中で使えば、さらに暖かく過ごせます。

 

アルミ寝袋は、毛布が足りないときの上がけや、車の中で寒さをしのぐときの予備として置いておくと出番があります。

通気性がないので、頭は必ず外に出して使い、小さな子どもには大人がついていてあげてください。

楽天では4個で1,650円(2026/10/29時点)。

 

 

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停電の3日間に備える順番

同じ不安を抱えながら、もう手を動かした人もいます。

伏線が多すぎると感じたら、怖がるだけで終わらせずに、水とコンロを買っておく。私も、それがいちばん地に足のついた動き方だと思います。

何から始めるか迷ったら、まずは次の順番からで大丈夫。

  1. 千円札と小銭を、財布とは別にしまっておく
  2. 家にある懐中電灯やライトに、乾電池が入るかを確かめる
  3. 冷凍庫に保冷剤や凍らせたペットボトルを入れておく
  4. 冬の夜に家族が使える毛布や寝袋を数えておく

どれも、今日のうちに家でできることばかりです。

警告の数字は盛られていても、電気を止める静かな戦争そのものは本物です。家族で3日間を乗り切れる準備が、その現実にいちばん確かに向き合う方法なのかもしれませんね。