2026年7月、熊本で最大震度7の地震が起きました。

ニュースで最初に目に入ったのが、真っ暗な街並みと「停電が続いています」という一文。

正直に言うと、私が最初に思い浮かべたのは冷蔵庫の中身でした。

買ったばかりの肉、作り置きのおかず、冷凍庫のアイス。

電気が止まるというのは、そういう生活の細かいところから崩れていくんですよね。

 

そこで気になってきたのが、災害に備えるポータブル電源の選び方

「容量は?」「何が動くの?」と調べはじめると、単位ばかり出てきて頭が痛くなります。

今回はJackery定番3タイプを軸に、選ぶときに見るポイントをかみ砕いて整理していきます。

地震のあと、電気はすぐ戻らない

まずは、地震で電気が止まるとどれくらいの規模になるのか、事実から整理しておきます。

2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県熊本地方でマグニチュード7.1の地震が発生しました。

宇城市と氷川町で震度7を観測し、気象庁はこれを「令和8年熊本地震」と名づけています。

熊本市の第1回災害対策本部会議の資料によると、県内で約4万8,280戸が停電し、秋津方面では約500戸のガス供給も止まりました。

4万8,280という数字は他人事のように見えますが、その1戸ぶんが自分の家だったら、話はまったく変わってきます。

地震で停電した家庭とポータブル電源

 

そして厄介なのが、電気は「明日には戻る」とは限らないところ。

電柱や配電設備そのものが壊れていれば、復旧作業に時間がかかります。

道路が傷んでいれば、直しに来る作業車がたどり着くまでにも時間が必要。

2019年の台風15号のときは、千葉県の一部で停電が2週間近く続いたことをおぼえている方も多いでしょう。

しかも、どの地区から先に電気が戻るかを、私たちが選ぶことはできません。

 

これは地震だけの話ではないんですよね。

台風で電線が切れても、大雪で鉄塔が倒れても、家の中で起こることは同じ。

冷蔵庫が止まり、エアコンが止まり、スマホの充電だけが静かに減っていく。

とくに真夏の停電は、エアコンが使えないことがそのまま体調の悪化につながるという点で、冬とは別の怖さがあります。

発電機が動かなかった理由

「停電が心配なら発電機を買えばいい」と考える方は多いかもしれません。

ところが実際の災害では、その発電機が動かなかったという話が何度も出てきます。

思い出してほしいのが、東日本大震災のあとのガソリンスタンド。

被災地では何時間も並ばないと給油できず、せっかく備えた発電機が燃料切れで沈黙という事態が各地で発生しました。

備えていたかどうかではなく、燃料が届くかどうかで結果が決まってしまったわけです。

 

ここが、停電対策でいちばん見落とされやすいところ。

国全体としては燃料があっても、それが近所のスタンドまで運ばれてくるかは、まったく別の話です。

道路が壊れ、物流が止まれば、いわゆる「最後の1マイル」でつまずいて、我が家までは届かないということになります。

ガソリンも灯油もカセットガスも、補給できる前提が崩れた瞬間に頼れなくなるという同じ弱点を持っています。

 

乾電池やモバイルバッテリーも、考え方は同じ。

大きな地震のニュースが流れた直後からホームセンターやドラッグストアの棚が空になるのは、もう何度も繰り返されてきた光景です。

買い占めを責めるつもりはありません。

ただ、「そのとき買いに行けばいい」では間に合わない、というのは受け止めておきたいところ。

 

となると、考える順番が変わってきます。

「何日ぶんの燃料を置いておくか」ではなく、「補給がいらない備えは何か」という問いのほうが先。

ここが、備えを考えるときのいちばん大事な分かれ道なのかもしれませんね。

「電気の自給自足」という選択肢

では、実際に停電が数週間続いたら、我が家はどうなるのでしょう。

ちょっとリアルに想像してみます。

まず冷蔵庫が止まれば、作り置きのハンバーグも昨日買った刺身も、全部アウト。

1週間で数万円分の食材が生ゴミに変わる計算になるそうです。

夜は真っ暗、スマホも充電できず、家族の安否確認もLINEで「おはよう」すら打てない状態に。

夏なら熱中症、冬なら低体温症のリスクが一気に跳ね上がり、小さなお子さんや高齢のご家族がいれば、命に関わる事態になりかねません。

 

ここで「ガソリン発電機を買っておこう」と思った方、ちょっと待ってください。

先ほどお伝えした通り、肝心のガソリンが手に入らない状況では、発電機はただの重たい置物に変わってしまいます。

カセットガス式も備蓄にかさばり、長期保管には気を使うもの。

そこで浮上してきたのが、太陽光で発電して蓄電する「燃料ゼロ」の自給自足スタイル。

お日様は、どんな危機の最中でも朝になれば勝手に昇ってきてくれる、頼もしい存在。

この無料のエネルギーを電気に変えて貯めておければ、復旧を待つあいだも最低限の暮らしはキープできるわけです。

 

最近のポータブル電源は、昔の「ちょっとスマホが充電できる程度」のおもちゃレベルとは全くの別物。

リン酸鉄リチウムイオン電池という、熱暴走しにくい安全なタイプを搭載したモデルが主流になってきています。

このタイプは約4,000回の充放電に耐え、毎日使っても10年前後は持つ耐久性を備えているのが特徴。

また、UPS機能といって、停電した瞬間に20ミリ秒以下で電源を切り替えてくれる機能を持つモデルもあり、パソコンで作業中の突然の停電でもデータが飛ばずに済む仕組み

ひと昔前の「非常用バッテリー」とは、もはや別ジャンルの家電といってもいい進化っぷりではないでしょうか。

停電に備えるポータブル電源の選び方

では、具体的にどのモデルを選べばいいのか、ここが一番悩むところでしょう。

売り場に行くと「Wh?」「V?」と、いきなり理科の授業が始まったような気分になりませんか。

でも安心してください、選ぶポイントはシンプルに3つだけ。

  • 容量(Wh)
  • 出力(W)
  • そして太陽光で充電できるかどうか

この3点だけ押さえれば大丈夫。

容量は「何時間動かせるか」の目安、出力は「何Wの家電まで動かせるか」の目安、と覚えておくといいでしょう。

また、災害による長期停電を想定するなら、太陽光で繰り返し充電できるかどうかは欠かせないチェックポイント

燃料を補給できない状況でも、太陽さえ出ていれば電気を作り続けられる、という安心感は何にも代えがたいもの。

楽天市場のランキング上位を占めているのも、すべてリン酸鉄リチウム電池を採用したモデル。

安全で長寿命、防災向けに進化した次世代型が、いまやスタンダードになりつつあります。

 

それと、容量を考えるときに避けて通れない話をしておきます。

停電でいちばん守りたい家電は、たいてい冷蔵庫ではないでしょうか。

ところがこの冷蔵庫、他の家電と決定的に違うところがあります。

24時間、止められないんですよね。

機種や季節、扉の開け閉めの回数で変わりますが、年間の消費電力量が300kWh前後の機種なら、1日あたり1kWh弱を使う計算になります。

つまり1000Whクラスの電源をつないだら、それでほぼ1日ぶん

スマホの充電も扇風機も、そこには回ってきません。

 

なので個人的には、1台で全部をまかなおうとしないほうが現実的だと思っています。

いちばん引っかかるのが、充電しているあいだは思うように使えないという制約。

ソーラーパネルで充電しながら同じ電源で冷蔵庫を動かすと、入る電気と出る電気で綱引きになって、いつまでも満タンになりません。

2台あれば、片方を日なたで充電しながら、もう片方で冷蔵庫を動かす交代制が組めます。

この交代ができるかどうかが、停電が数日に伸びたときにいちばん差が出るところ。

 

置き場所を分けられるのも、複数台の強みですね。

軽い小型機は避難のときに持ち出す用、大きいほうは家に据え置いて冷蔵庫の番をさせる。

いきなり2台はさすがに重い、という場合でも、最初の1台を選ぶ時点で「あとで足せる構成か」を考えておくと、後々ずいぶん楽になります。

ここからは、信頼性の高いJackery Japan公式のシリーズから、定番の3タイプをサイズ別にご紹介します。

冷蔵庫に電源供給するJackeryのポータブル電源

Jackery 1000New+100W

まず紹介したいのが、バランス重視の1000 New。

1070Whの容量と、定格1500W・瞬間最大3000Wの出力を兼ね備えたモデルです。

この一台で冷蔵庫はもちろん、炊飯器でごはんを炊いたり、10畳用の小型エアコンを約4時間動かしたりといった使い方が可能。

リン酸鉄リチウム電池採用で約10年の寿命、60分の急速充電にも対応し、UPS機能もしっかり搭載されています。

重量は約10.8kgと、同クラス最軽量の部類に入るのも地味にうれしいポイント。

付属の100Wソーラーパネルを晴天時に広げれば、3〜5時間ほどで満充電できる計算で、災害が長引いても太陽さえ出ていれば電気が尽きない構造。

楽天のレビュー平均は4.7以上と高く、「停電時でも冷蔵庫が落ちずに済んだ」「ソーラー充電で連日使えた」といった声が寄せられています。

一方で「天候次第で充電時間が読みにくい」「女性が長時間持ち運ぶにはやや重い」といった正直な感想もあり、弱点を知った上で選ぶのが賢い使い方。

家族3〜4人世帯で、基本的な家電を一通り動かしたい方に合うモデル。

 

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Jackery 240New+40Wmini

「いきなり大きいのは置き場所が…」という方向けが、超軽量コンパクトの240 New 40Mini。

本体わずか3.6kg、パネルを含めても約4.8kgと、スーパーで買ったお米袋より軽いレベル。

定格300W(瞬間600W)で、スマホ充電・LEDライト・小型扇風機・タブレット類などに対応します。

容量は256Whと控えめですが、その分お値段も手頃で、はじめての1台や、サブ機として迎えやすい位置付け。

40Wの小型ソーラーパネルが付属し、晴天なら3〜4時間で満充電できるスピード感も魅力。

避難所への持ち出しや、車中泊用のサブ電源としても扱いやすいサイズ感です。

レビューでは「軽くて持ち運びやすい」「停電時の灯りと充電には十分」「コンパクトで置き場所に困らない」といった声が目立ちます。

さすがに大容量の家電を長時間動かすのは難しいため、「最低限のライフラインだけは守りたい」という方や、大容量モデルと併用するサブ機としての使い方が現実的。

 

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Jackery 2000New+200W

そして大容量クラスが2000 New。

2042Whの超大容量と、定格2200W・瞬間4400Wの出力を備えた、家庭用バックアップ向けの最上位モデルです。

エアコン・電子レンジ・冷蔵庫・炊飯器・PCなどを同時に動かせる余裕があり、停電中でも普段に近い生活を維持しやすいのが特徴。

付属する200Wの大型ソーラーパネルなら、晴天時の充電効率もしっかり確保。

長期災害でも太陽さえ出ていれば、毎日発電しながら使い続けられる運用が可能に。

重量は17.9kgと、お米1袋半ほどのイメージで、家の中を移動させるのはやや力仕事。

価格も決して安くはないものの、楽天のレビューでは「大容量なのにこのサイズは驚き」「長時間の停電でも不安が少なかった」と、実用性を評価する声が並びます。

家族全員分の電気を、数日〜1週間単位で維持したい本格派の備蓄ニーズに応えるクラス。

普段はベランダでの太陽光充電→夜間の家庭内使用というサイクルで、電気代の節約にも活用できます。

 

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Jackery定番3タイプを暮らしに合わせて選ぶ

ここまで3つのモデルをご紹介してきましたが、「結局どれが我が家向き?」と頭を抱えてしまう方も多いかもしれません。

ざっくりした目安をお伝えすると、

  • 一人暮らしや最小限の備えなら240 New
  • 家族3〜4人でバランスよくカバーしたいなら1000 New
  • 家全体をしっかり守りたい本格派なら2000 New

という棲み分け。

ちなみに、いきなり大容量モデルを1台だけ買うより、「中容量+サブ機の小型」という2台使いを選ぶ方が増えているとか。

普段は小型機をアウトドアや車中泊で使い、大型機は家の非常用に据え置き、という役割分担ですね。

そして冷蔵庫を守りたい家庭なら、この2台使いはかなり効いてきます。

片方を日なたで充電しているあいだも、もう片方が冷蔵庫の番を続けてくれるからです。

 

地震も台風も、来てから慌てて動いても間に合いません。

太陽光で自給自足できる電源が家にあるかどうかで、いざというときの安心感はずいぶん変わってくるのかもしれません。

まとめ

令和8年熊本地震で起きた大規模な停電は、遠い場所の話ではなく、いつ自分の家で起きてもおかしくない出来事。

復旧を待つのも一つの選択ですが、順番も日数も自分では決められないと考えると、家庭側の備えも選択肢に入れておきたいところ。

燃料を使わずに太陽光から電気を作れるポータブル電源は、地震も台風も猛暑もまとめて受け止める現実的な一手

今回ご紹介したJackery定番3タイプは、容量も価格も幅広く、ライフスタイルに合わせて選びやすいラインナップ。

ご家族の人数や暮らし方に合わせて、まずは自分に合った容量の一台から選んでおくと、日々のニュースに振り回されにくくなるのではないでしょうか。

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